2009年07月19日

「利潤は求めて得られるものではない」




久々に骨のある本を読みました。

最近のマイキーワードは「複雑系」です。

この本では、複雑系の視点から経済現象や企業行動を説明しています。

全部理解できているわけではないのですが、
とりあえず心に残ったフレーズを紹介しておきます。

(P261)
 経験を積んだ経営者は、しばしば、「利潤は求めて得られるものではない、結果として得られるものだ」といったことを言います。経済学は、これを神秘的な言い方であり、経営者がひとびとをけむに巻いているに過ぎない、と解釈してきました。しかし、複雑系の立場にたってみますと、利潤というものが、いくつか少数の政策変数の関数であり、その政策変数を適切に選ぶことで利潤が最大化できる、といったこと自体が企業というものをきちんと見ていないことからくる誤った考え方だ、ということが分かってきます。

たとえば、商品の価格設定を考えてみます。

損益分岐点、需要・供給曲線など
価格決定の根拠となりうる計算式がいくつかありますが、
その計算通りに価格を決定しさえすれば、
はたして最大の利潤が得られるだろうか、
ということです。

経験的には計算通りにいかないことの方が多いと思います。

なぜ、こんな高い値段で売ることができるんだろうか、
という企業もありますし、
逆にいくら低価格にしても売れない企業もあります。



企業行動や経済現象は、
単一または少数の法則や原理に全てを支配されて存在しているわけではなく、
高い独立性をもった複数の要素が相互に影響しあって、
全体としてのふるまいを決定しているのです。

そして「独立性をもった要素」として重要なものの一つは、自然人一人ひとりの経済行動です。

先の価格問題で言えば、
損益分岐点や需要・供給曲線が意味をなさないわけではないですが、
それ以上に顧客や従業員の行動パターン、感性、人間関係性、文化・・などが
どう関連づいているかが「売れる価格」の決定に大きく影響してきます。

経営者は顧客満足度の向上、従業員のモチベーション対策、ブランディング・・など
様々な課題に向かい合いますが、それぞれがストレートに「価格」に結びつくわけではなく、
それぞれが、全体として良い方向に向かうよう関連づいた結果として、
「売れる価格」がひき上がっていくのです。



そう考えれば、総務だって、経理だって、人事だって、施設管理だって、
およそどんな仕事でも営業活動に結びついているんですね。
【関連する記事】
posted by 政宗 at 09:52| Comment(2) | TrackBack(0) | リーディング編 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
正宗さん、どうしているの?
今、何に夢中になっているの?
お会いしたいです。

今まで、訪れてくださってありがとうございます。
8月4日より「幸運力UPの言葉」は愛される女性の幸運力!しあわせ成功の癒しの人間関係セラピー・コーチング
http://ameblo.jp/0103-otomi/に移りました。

これからもよろしくお願いいたします。
Posted by 中村 at 2009年08月04日 14:54
中村さん>

>今、何に夢中になっているの?

ずばり、Twitterに夢中です(^^)。
よかったら、ご一緒しましょう。

http://twitter.com/masamune04jpjp
Posted by 政宗 at 2009年08月10日 07:43
コメントを書く
お名前: [必須入力]

メールアドレス: [必須入力]

ホームページアドレス:

コメント: [必須入力]

認証コード: [必須入力]


※画像の中の文字を半角で入力してください。
この記事へのトラックバックURL
http://blog.seesaa.jp/tb/123805248
※ブログオーナーが承認したトラックバックのみ表示されます。

この記事へのトラックバック
×

この広告は1年以上新しい記事の投稿がないブログに表示されております。